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2024.02.03

アミドクターが振り返る!網戸の歴史

【アミドクター赤間】ヨミガエルくん、きょうは、網戸の歴史について一緒に勉強しましょう!網戸はいつどこで生まれて、どうやっていまの形になったのか、意外と知られていないと思います。 今回は歴史の勉強に近い形で、網戸について知ってもらおうと思います。

【ヨミガエル】なるほど!身近な存在である網戸にどんな歴史があったのか、気になります!

【アミドクター赤間】当然ながら昔は、現在の形のような網戸は存在していません。しかし似たような役割を持つ設備はありました。「蚊帳(かや)」と呼ばれるもので、天井から吊り下げられたネットのようなものを歴史ドラマなどでみたことがありますよね?

【ヨミガエル】歴史ドラマもありますし、ジブリ作品のアニメでも寝る時に使われているシーンがあったのを覚えています!

これが「蚊帳」。見たことある方も多いですよね?

【アミドクター赤間】諸説あるのですが、この蚊帳は奈良時代から存在していたと言われていて、『日本書紀』にも蚊帳だと思われる記述があるため、この時代のあたりに中国から伝わってきたものと考えられています。それから戦国時代までは上流階級だけが持てる超高級品だったので、大名などだけが使っていたと言われています。それから時が経ち、江戸時代の後半になると一般庶民の間でも蚊帳が広がったとされています。

【ヨミガエル】網戸にも、“超高級品”だった時代があったのですね・・・!

【アミドクター赤間】それから時は経ち1900年代、大正時代になるとガラスの生産が普及します。ガラスの窓が一気に増えたことで、虫の侵入を防ぐという目的で窓枠にガラスの代わりに網をはめこむ、網戸のようなものが出現します。

そして昭和30年代、いよいよ我々が知っている形状の網戸が出てきます。なぜかというと、この頃にアルミ製のサッシが登場したんです。アルミサッシはさびにくく耐久性も高いため、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。そのためあっという間に普及し、それに伴って網戸も瞬く間に普及しました。これにより、蚊帳から網戸への世代交代が急速に進んでいきました。

昭和40年ごろにはアルミフレームの網戸が開発され、網戸のネットも当初は塩化ビニル系の合成繊維によるものでしたが、現在は環境への配慮からポリプロピレンの素材が一般的となっています。

【ヨミガエル】身近な存在である網戸ですが、そんなに進化を重ねた歴史があったんですね・・・!

【アミドクター赤間】誕生から60年弱が経ち、いまでは形状だけでなく機能も充実して、プライバシーを守るネットペットがいるお家に最適なネット収納できる網戸など、さまざまな用途の網戸があり、どんどん進化してきました。おそらくこれからも環境や住宅に合わせて進化していくと思います。

【ヨミガエル】楽しみですね!!

網戸はどんどん進化していきます!

【アミドクター赤間】日本人の生活に、昔から蚊帳・網戸は存在していました。網戸の歴史を知ると、またさらに網戸が好きになってしまいますね!

【ヨミガエル】またひとつ、網戸の魅力を知ることができました。本日もありがとうございました!

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